第3回
「ラモーの肖像~《クラヴサン奏法》出版300年記念~」
2024年9月11日(水)
昼夜2回公演(同一プログラム)
※各回とも休憩を含め約2時間ほどを予定
①昼公演 13:00開演(12:30開場)
②夜公演 18:00開演(17:30開場)
※ご自宅等でゆっくりご視聴いただけるアーカイブ配信もございます※
代官山教会 チャーチホール
(東京都渋谷区代官山町14-3)
※アクセス情報はこちら
出演 流尾真衣(チェンバロ)
ゲスト:谷口洋介(テノール)
島根朋史(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
3回目を迎える”Profilo”シリーズ、今回は18世紀フランス啓蒙主義時代の作曲家・理論家のJ.Ph.ラモー(1683-1764)を取り上げます。
フランスの都市ディジョンでオルガニストの父のもと生まれたラモー。バッハやヘンデルの2歳上にあたります。
23歳のとき最初のクラヴサン(=仏語でチェンバロ)曲集を出版。39歳の時には400ページを超える大著『和声論』を出版、音楽理論家として認められます。広く知られていませんが、ラモーは西洋音楽史における最重要理論家の一人で、音楽構造の解明に命をかけた人です。この理論は西洋音楽理論の礎となり、こんにち私たちが当たり前のように扱っている音楽理論の数々は、実はラモーが提唱したものなのです。
オペラ作曲家としても名高いラモーですが、オペラを初上演したのは50歳と「大器晩成型」の作曲家ともいわれます。
しかし、それ以前に世に出されたクラヴサン作品はまさに珠玉の作品群です。繊細な旋律線が絡み合うため息の出るような作品、鳥の模倣や未開の地をテーマとしたエキゾチックな題材、またテクニックを駆使するヴィルトゥオーゾ的作品など、小曲ながら非常に味のあるものばかりです。
楽譜の上ではいっけんシンプル・単純に見えてしまうラモーのクラヴサン曲はチェンバロを学ぶ人にとっても早い時期に触れることが多い作品群ですが、その作品を掘り下げていくと、実は非常に劇場的・先進的であることが見えてきます(後にラモーは自らの鍵盤作品をオペラの中に編曲・挿入しています)。
今回中心に据える《クラヴサン曲集と運指法》は今から300年前の1724年、ラモーが41歳頃に出版されました。鍵盤音楽はもちろんラモーのオペラやカンタータ等声楽曲も交え、さらにこの曲集が出版された1724年前後のヨーロッパの音楽シーンにも触れながらお届けします。
ゲストにはフレンチバロックオペラにも多くご出演のテノールの谷口洋介氏、ヴィオラ・ダ・ガンバの島根朋史氏をお迎えし、美しい絵付けが施されたクラヴサンで演奏する盛りだくさんのプログラムです。
どうぞお楽しみに!
(演奏ピッチ A=392Hz)
Programme
●ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):
≪クラヴサン曲集と運指法≫(1724)
『一つ目巨人』『鳥の呼び戻し』『タンブーラン』『やさしい訴え』
≪新クラヴサン組曲集≫(1726/27)
『未開人』『めんどり』『3つの手』
オペラ《ゾロアスター》RCT62 より抜粋
カンタータ《焦燥 L’impatience》RCT26
●M.マレ(1656-1728):
≪ヴィオール曲集第5巻≫(1725)より 『膀胱結石手術図』
●J.S.バッハ(1685-1750):
インヴェンションとシンフォニア(1723完成)より
インヴェンション第1番、シンフォニア第11番
ほか
※都合により曲目が変更になる場合がございます。ご了承ください。
【チケット情報】
●会場チケット
全席自由 一般4,500円/学生2,500円
※下記①②③の方法でお求めいただけます
●アーカイブ配信視聴チケット 2,500円
(配信期間 2024年10/11 10:00〜12/11 23:59)
※こちらは③teketのみでの販売です
①本ホームページお問い合わせから
御氏名、枚数・券種 をご明記のうえお申し込みください。追ってお支払い方法、当日受付方法をご案内いたします。
②東京古典楽器センター 03-3952-5515
③電子チケットサービスteket
https://teket.jp/10278/35866
・クレジット:VISA/master/JCB/American Express/Diners Club
・コンビニ支払い(手数料220円)
※会員登録しなくても購入できます
リサイタルシリーズ”Profilo”とは?
【profilo】[名](男)
(伊和中辞典 2版)
1 輪郭
2 横顔, プロフィール
3 側面, 観点
4 (建築物, 船体の)縦断面(図), 側面図;(地層の)断面図
5 簡単な人物紹介, 人物評
6 縁取り, 縁飾り, 笹縁.
7 彫刻刀.
【Profiloシリーズとは?】
何百年も前に生まれ、時を越え国を越えて愛されてきた作品たち。チェンバロが奏でる音楽を通して、時代、国、楽器、そして作曲家の「横顔=”Profilo”」を見つめるシリーズです。
チェンバロを聴くのが初めての方にも、チェンバロを愛してやまない方にもじっくりとチェンバロの魅力をお楽しみいただきたいとの思いから、流尾真衣リサイタルシリーズとして2021年にスタートしました。
(これまでのシリーズ詳細はこちらをご覧ください)
主催:リサイタルシリーズ”Profilo”実行委員会
後援:日本チェンバロ協会
協力:東京古典楽器センター、Promusica Continuo株式会社