
第4回「イングランドの華」
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2025年9月26日(金)
昼夜2回公演(同一プログラム)
①昼公演 13:00開演(12:30開場)
②夜公演 18:00開演(17:30開場)
※ご自宅等でゆっくりご視聴いただけるアーカイブ配信もございます※
代官山教会 チャーチホール
(東京都渋谷区代官山町14-3)
※アクセス情報はこちら

出演 流尾真衣(スピネット、チェンバロ)
ゲスト:谷口洋介(テノール)

ルネサンス後期からバロックにかけてのイングランドの音楽には、さまざまな魅力が詰まっています。珠玉の鍵盤音楽、リュートソングなどの歌曲、日本でもよく知られた民謡、シェイクスピア作品と繋がりのある楽曲…などなど。今回は、エリザベス1世の時代を中心に、ジョージ2世時代までの鍵盤音楽と声楽作品を取り上げます。
エリザベス朝──エリザベス1世(在位1558年〜1603年)の庇護のもと、イングランドの芸術文化が花開いた黄金時代。“ブリタニア音楽の父”といわれるウィリアム・バードや超絶技巧で名声を博したジョン・ブルなど、「ヴァージナリスト」と呼ばれる鍵盤音楽家たちが活躍しました(「ヴァージナル」いう名称は、この頃のチェンバロ族・撥弦鍵盤楽器の総称でした)。
作曲・演奏技法共に充実した輝かしい作品群ですが、一方でこの時代の音楽は独特の陰影をたたえています。当時のイングランドはヘンリー8世以来の宗教的動乱のさなかにあり、「国教忌避者」であるカトリック信者への弾圧は強まっていきました(上述のバードやシェイクスピアも国教忌避者としてブラックリストに掲載されていたのです)。シェイクスピアの四大悲劇のひとつ《ハムレット》で狂乱のオフィーリアが劇中で歌うバラッドと同じ旋律が変奏されていく『ウォルシンガム』は、数あるヴァージナリスト作品の中でも傑作といえるでしょう。
エリザベス1世崩御後も混乱は続き、清教徒革命が勃発。演劇や音楽など様々なものが禁じられ、国中の教会オルガンの破壊が行われました。政治・宗教的動乱によってイングランドの芸術文化はたいへんな打撃を受けますが、やがて王政復古後に活躍したヘンリー・パーセル、そしてドイツ出身のG.F.ヘンデルの音楽が、再び大輪の花を咲かせていきます。
今回はイングリッシュ・ダブルベントサイドスピネットとイタリアンチェンバロの2台の楽器で、ゲストにテノールの谷口洋介さんをお招きして演奏いたします。
イングランドの華の数々をお楽しみいただけましたら幸いです。
Program
●ウィリアム・バード(c.1540-1623):ウォルシンガム
●ジョン・ブル(c.1562-1628):ファンタジア “Mr.Dr.Bull”
●トマス・トムキンス(1572-1656):
この心乱れる時代のための悲しきパヴァーヌ
●ヘンリー・パーセル(1659-1695):
組曲第7番/音楽が愛の糧であるなら
●G.F.ヘンデル(1685-1762):
シャコンヌ ト長調 HWV435
●イングランド王 ヘンリー8世(1491-1547):Though some saith
●ジョン・ダウランド(1563-1626):流れよわが涙
ほか
※都合により曲目が変更になる場合がございます。ご了承ください。
【チケット情報】
●会場チケット
全席自由 一般4,500円/学生2,500円
※下記①②③の方法でお求めいただけます
①メール:info.corrente.musica@gmail.com①御氏名 ②枚数・券種 をご明記のうえお申し込みください。追ってお支払い方法、当日受付方法をご案内いたします。
②東京古典楽器センター 03-3952-5515(10:30~19:00/月曜定休)
③電子チケットサービスteket
会場チケット◆https://teket.jp/10278/52232
●アーカイブ配信視聴チケット 2,500円
(配信期間 2025年10/26 10:00〜12/26 23:59)
※こちらはteketのみでの販売です
アーカイブ配信チケット◆https://teket.jp/10278/52237
teketでのご利用可能支払方法
・クレジット:VISA/master/JCB/American Express/Diners Club
・コンビニ支払い(手数料220円)
※会員登録なしでもご購入いただけます


Pelican Portrait of Elizabeth I painting by N.Hilliard in 1575
リサイタルシリーズ”Profilo”とは?
【profilo】[名](男)
(伊和中辞典 2版)
1 輪郭
2 横顔, プロフィール
3 側面, 観点
4 (建築物, 船体の)縦断面(図), 側面図;(地層の)断面図
5 簡単な人物紹介, 人物評
6 縁取り, 縁飾り, 笹縁.
7 彫刻刀.
【Profiloシリーズとは?】
何百年も前に生まれ、時を越え国を越えて愛されてきた作品たち。チェンバロが奏でる音楽を通して、時代、国、楽器、そして作曲家の「横顔=”Profilo”」を見つめるシリーズです。
チェンバロを聴くのが初めての方にも、チェンバロを愛してやまない方にもじっくりとチェンバロの魅力をお楽しみいただきたいとの思いから、流尾真衣リサイタルシリーズとして2021年にスタートしました。
(これまでのシリーズ詳細はこちらをご覧ください)
主催:リサイタルシリーズ”Profilo”実行委員会
後援:日本チェンバロ協会
協力:アトリエ響樹